要点:工場が提示する価格は、最終的なコストの一部にすぎません。輸入品の本当のコストを知るには、工場価格、包装、輸送費、保険、関税(かかる場合)、輸入VAT、通関費用と配送費、そしてサービス料(エージェント、品質検査)を合計する必要があります。これを店舗着コストと呼びます。
見込んでおくべきコスト
1. 工場価格
メーカーと交渉して決める1個あたりの価格です。主に数量、素材、仕上げのレベル、カスタマイズによって決まります。一般に、数量が多いほど単価は下がります。
2. 包装とカスタマイズ
ラベル、個包装、ブランド入りの箱、輸送用の段ボールなどは、価格に含まれている場合もあれば、別途請求される場合もあります。必ず見積もりで確認しましょう。
3. 国際輸送費
輸送手段(海上、航空、鉄道)、容積、重量、時期によって変わります。大量の貨物なら海上輸送が最も経済的で、航空輸送は最も速い反面、最も高くなります。
4. 保険
輸送中の紛失や破損から貨物を守ります。インコタームズによって、売り手と買い手のどちらが負担するかが決まります。
5. 関税
商品の関税分類番号(HSコード)と原産地によって決まります。関税がかからない商品もあれば、かかる商品もあります。適用される税率は、EUの公式データベース(TARIC)で確認できます。
6. 輸入VAT
EUに輸入する際、VATは原則として商品価格に輸送費と関税を加えた額に課されます。VATの課税事業者であれば、通常は自国のルールに従って控除・還付を受けられます。具体的な扱いは、会計士にご確認ください。
7. 通関と最終配送
通関申告の費用、港や空港での荷役費、御社の住所までの配送費です。
8. サービス料と品質検査
ソーシングエージェントの手数料や報酬、出荷前検査、サンプル費用などです。これらは、はるかに大きな損失を防ぐための投資といえます。
本当のコストの計算方法
上記の項目を注文全体で合計し、個数で割ります。この店舗着コストを販売価格と比べれば、実際の利益率がわかります。卸売業者の価格と比べるべきなのは、工場価格だけではなく、この数字です。
避けたい失敗
- サプライヤー同士を工場価格だけで比較する
- 到着後の費用(港湾費用、通関、配送)を見落とす
- 為替レートを考慮しない
- 想定外の出費に備えた余裕を持たない
よくある質問
DDPの見積もりが高く見えるのはなぜですか? 輸送、通関、税金まで、店舗のドアまでのすべてが含まれているからです。卸売業者の価格と比較しやすいことも多いです。
関税率はすべての商品で同じですか? いいえ。商品ごとのHSコードによって異なります。TARICで確認するか、当社にご相談いただければ一緒に特定します。
参考情報・リンク
- EUのTARICデータベース:ec.europa.eu/taxation_customs
- Access2Markets(欧州委員会のツール):trade.ec.europa.eu/access-to-markets
- ベルギー税関:finances.belgium.be — フランス税関:douane.gouv.fr
一般的な情報としてご参考までに掲載しています。御社に適用される税率や規則は、公式情報または専門家にご確認ください。
プロジェクトの本当のコストを知りたいですか?当社の見積もりは各項目を明細化し、工場価格と当社手数料を分けて記載しています。→ お客様スペースを作成